The Wallflowers

「Bringing Down The Horse」

 

1. One Headlight
2. 6th Avenue Heartache
3. Bleeders
4. Three Marlenas
5. Difference
6. Invisible City
7. Laughing Out Loud
8. Josephine
9. God Don't Make Lonely Girls
10. Angel On My Bike
11. I Wish I Felt Nothing 

 

ボブ・ディランの息子ジェイコブ・ディラン率いるバンドの2stアルバムで全世界で400万枚を売り上げたビッグヒットとなりました。

渋いメロディーラインだけれどもキャッチー、ルーツミュージックにどっしりと片足を置きながらも独りよがりではないという、奇跡的なバランスを見せた好アルバム。男らしい無愛想ながらも色気のある歌い方でかっこいいです。

最初このバンドを聴いていいなと思った時には、パパンがディランだという事は全く知らずにだったので、親の七光りという事は全くないと思います。それの証拠に1stは全く売れずにレーベルを首になっております。

何しろ曲が良くて捨て曲皆無。最初から最後まであんこが詰まっているお得盤であると保証します。

この後は段々地味になってしまって、ソロもさらに地味!なんとかこの頃の輝きをもう一度。

Gillian Welch

「The Harrow & the Harvest」

1. Scarlet Town 
2. Dark Turn Of Mind 
3. The Way It Will Be 
4. The Way It Goes 
5. Tennessee 
6. Down Along The Dixie Line 
7. Six White Horses 
8. Hard Times 
9. Silver Dagger 
10. The Way The Whole Thing Ends

 
 

アメリカの素朴な部分を抽出して煮詰め、瓶詰にして熟成させたようなシンガーソングライターで、多作ではありませんが質の高いアルバムを作っています。

伝統的なフォークミュージックをベースとしているので目新しさは無いのですが、リバイバルフォークの一群の中でも、ドロリとした陰鬱さを秘めてぶっきらぼうに歌うその姿はある意味異質な雰囲気で突出しています。カフェミュージックのような癒し系ではありませんが、このどんより感はとても癒される・・・。

そんなギリアンウェルチの最高傑作がこのアルバムで、夫で有るデビッドローリングスとの2人だけの超シンプルな編成でのアルバムながら、内容的には充実の極みでジャケットの出来からして名作感が漂っております。

シンガーソングライター系がお気に召すようであれば、ダレルスコットと並んで超おすすめ品です。

The Band

「Music From Big Pink」

 

1. Tears Of Rage
2. To Kingdom Come
3. In A Station
4. Caledonia Mission
5. The Weight
6. We Can Talk
7. Long Black Veil
8. Chest Fever
9. Lonesome Suzie
10. This Wheel's On Fire
                    11. I Shall Be Released

 

20世紀を代表するロックの大大名盤です。以上。

これでも紹介充分なくらいの有名盤ですがあえて紹介をするとしたら、当時の世のサイケなフラワームーブメントの虚飾の音楽から(1969年頃)、中身の詰まったどっしりとした音楽へ移り変わる切っ掛けとなったアルバムです。普通に今のロックの耳で聴くととてもどんくさく聴こえるのですが、聴き続けるうちに体の中に染み込んで来て、血液の一部になってしまうような感覚で、かなり頻繁に聴くアルバムです。

セカンドアルバムの「The Band」と並んでロックの歴史のお勉強では必須アイテムですが、懐古だけでは終わらない、ずっと聴き続けて行きたい作品です。

私がマンドリンを買う事にした切欠は、ドラム、ヴォーカル、マンドリン担当のレヴォンヘルムの影響によるものであったりします。

最近レヴォンが永眠して、とうとう残っているのは、キーボードのガースハドソンと、ギターのロビーロバートソンの2人のみとなりました。さみしい限りです。

 

ハンバートハンバート

「まっくらやみのにらめっこ」

1. バビロン 
2. 枯れ枝 
3. 大宴会 
4. 荒神さま  (動画)
5. 国語 
6. 遊びの国 
7. 透明人間 
8. 街の灯 
9. 静かな家 
10. 白夜 
                                                                 11. おいらの船 
                                                                 12. はつ恋 

 

色々な人にカバーされている「おなじ話」や、アセロラ体操の歌などで知られている男女ユニットで、トラディショナルなフォークスタイルで、独特の世界観を歌にしています。

奇をてらった事をせず、感動させるような文句を並べたてる訳ではないのですが、胸に迫るせつなさを感じさせてくれて、しみじみっと感動が押し寄せます。

このアルバム以前の作品は優しいふわふわした癒し系な雰囲気が有って、いろいろ模索中の可愛らしさが有ったのだけれども、このアルバムはかなり内容の強い曲が多くなり、受け取り側のアンテナ次第ではネガティブに受け取る事になる曲もあります。

しかしながらそのメッセージ性(毒とも言える)の強さが僕にとっては気持ちよく、現時点での彼らの最高傑作だと思います。

ありんこが今一番影響を受けている人達です。

 

Tim Christensen

「Honeyburst」

 

1. Intro
2. Surfing The Surface
3. Lost And Found
4. Jump The Gun
5. Whispering At The Top Of My Lungs
6. Lay Down Your Arms

7. Right Next TO The Right One

8. Isolation Here I Come
9. No Easy Key
                                                           10. Close The Door
                    11. Don’t Leave Me But Leave Me Alone
                    12. Tonight I’m Fine
                    13. How Far You Go
                    14. Fireglow
日本で20年ほど前人気爆発したディジー・ミズ・リジー(以下DML)のティム・クリステンセンのソロアルバムです。
DMLは2枚のオリジナルアルバムしか存在しませんが、ラジオから流れて来た名曲「GLORY」にハートを打ち抜かれたのも、はや20年前年月が経つのは早いものです(現在2014年)。
たまたま、彼どうしているかな?と検索してみた所、このソロアルバムに入っているWhispering At The Top Of My Lungsの動画が出てきてあまりのカッコよさに失神寸前となりました。速攻で買おうとしましたがなんと輸入盤にプレミアが付いていて当時¥8,000もしました。あきらめてアマゾンでダウンロードして聴く事が出来ましたが、大方の曲がロックではなくなっていて「ああ、DMLのティムはもういないんだなあ・・・」と少々センチな気持ちになりましたが、聴いていくうちにやはりこのメロディーセンスは只者ではないと思い直しました。いいアルバムです。今はまっとうな金額で売っています。良かったです。
ちなみにこの後に出たスーペリアというアルバムも国内版が出ず、輸入盤も手に入らず苦労した事が思い出されますです。

Beirut

Gulag Orkestar」

1. The Gulag Orkestar 
2. Prenzlauerberg 
3. Brandenburg 
4. Postcards from Italy 
5. Mount Wroclai (Idle Days) 
6. Rhineland (Heartland) 
7. Scenic World 
8. Bratislava 
9. The Bunker 
10. The Canals of Our City 
11. After the Curtain 
 

ジャケットを見ただけで名盤と分かるアルバムというのがたまにありますが、これがまさにそれ。この素敵なジャケットを見て70年代のアルバムかと思って試聴した所ぶっ飛びました。時代や国籍すら不明なミラクルワールドがそこにありました。

東欧の音楽を土台にしたエキゾチックなその世界観はまさに唯一無二。ベイルートにしか作り得ない音楽です。

ブラスを大々的に取り入れているのですが、ブラスロックのような陽気さは無く、夕暮れの町、古びた街並みを通る石畳を歩いているようなそんな気分になる哀愁が常に漂っているのです。絶対朝ではなくて夕焼けが似合う。

これがメジャー1枚目の作品との事なのですが、リーダーは当時若干19歳!まさに驚愕です。

言葉で説明しても絶対に伝わらないと思われるので是非聞いて見てください。

これ、絶対ヨーロッパのバンドかと思いましたがアメリカ産だそうです。それが一番驚愕!!

Sierra Hull

「Daybreak」 

1. Easy Come, Easy Go 
2. Don't Pick Me Up 
3. All Because of You 
4. Bombshell 
5. Best Buy 
6. I'll Always Be Waiting for You 
7. The Land of Living 
8. What Do You Say? 
9. Tell Me Tomorrow 
10. Daybreak  
                                                              11. Chasin' Skies  

                                                                  12. Wouldn't Matter to Me

 

天才マンドリン少女として名を馳せた、シエラ・ハルのセカンドアルバムです。ファーストの時はまだ物慣れていない風情の少女でしたがご覧の通り一気に美女に成長してしまいました。女性はあっという間に変わってしまうものですね。

マンドリンの腕前で世に出たのですが、清らかな歌声がこれまたなかなかのものでとても爽やかな癒しアルバムとなっております。

当然かなりテクニカルな曲もあるので、マンドリンファンにも安心ですが、なんといっても私は歌声が魅力的で朝通勤時等に聴いてリフレッシュしています。

小さいころ一度来日しているようですが、また来てくれないですかね。ニューアルバムが出る話も聞かないのでなかなか活動厳しいのでしょうか・・・。

Gov't Mule

「GOV'T MULE」

 

1. Grinnin' In Your Face 
2. Mother Earth 
3. Roching Horse 
4. Monkey Hill 
5. Temporary Saint 
6. Trane 
7. Mule 
8. Dolphineus 
9. Painted Silver Light 
10. Mr. Big 
                    11. Left Coast Groovies 
                    12. World Of Difference

25年前に再結成オールマンブラザーズバンドのギターリストとして加入をしたウォーレンヘインズがリーダーを務めるヘヴィーブルースバンドのファーストアルバムです。

ギターはもちろん歌もめちゃめちゃうまくて(むしろグレッグオールマンよりうまいと思う)激渋の声がヘヴィーな演奏に負けずドスが効いていてかっこよすぎです。

まだこの頃は遊び心の少ない張りつめた感じが漂っていますが、曲的には個人的にこのアルバムが一番好きです。むしろ張りつめた感じも有りだなと思う。

このバンドは丸々有名なアルバム(ZEPとか)をコピーしたりするので(これが本当完コピ)当然このアルバムに入っているFreeのミスタービッグもめちゃかっこいいです。

今年来日していた事を知らずに過ごしてしまいました・・・嗚呼後悔!!

 

※2014年末を持って、ウォーレンヘインズとデレクトラックスがオールマンから脱退するそうです。双方とも素晴らしいバンドを既に持っていますので、致し方ない流れでしょう。

Wendy & Bonnie

「Genesis」

 

1.Let Yourself Go Another Time
2.The Paisley Window Pane 
3.I Realized You
4.By The Sea 
5.You Keep Hanging Up On My Mind 
6.It's What's Really Happening
7.Five O'Clock In The Morning 
8.Endless Pathway
9.Children Laughing 
10.The Winter Is Cold         

 

1969年に1枚のみで消えたユニットの唯一のアルバムです。

ジャケットを見ても分かる通りとても若い姉妹(姉弟ではありません)で、17歳と13歳の2人組です。とにかく曲とハーモニーが素晴らしいのですが、何がすごいって曲がこの2人の完全オリジナルという事です。複雑なコーラス含め原型を作り上げていたのかと思うとこれ1枚しかアルバムが無いのが悔やまれます。

なんでもデビュー直前でレコード会社が倒産してしまったとか、姉はデビューに備え学校を辞めていたそうなので何ともかわいそう。

 

内容的にはソフトロックにカテゴライズされるのですが、シンプルながらもバッキングの主張が強くて面白い音作りだなと思っていましたが、なんとギターがラリーカールトン!!そしてドラムがジムケルトナーという超一流所が参加しているのです。それだけ期待されていたという事なんでしょうね。

ちなみに一番の名曲「The Winter Is Cold 」のギターは本当にラリーカールトン?と思うくらい酷いソロ弾いています(笑)

 

今の再発盤にはボーナストラックにデモ音源が満載に入っていてそれもまた楽しめますのでお勧めです。

Rod Stewart

「Gasoline Alley」

 

1.Gasoline Alley(動画)
2.It's All Over Now
3.Only a Hobo
4.My Way of Giving
5.Country Comfort
6.Cut Across Shorty
7.Lady Day
8.Jo's Lament
9.You're My Girl

 

 

ロッドスチュワートと言えばロックスター然としていて、80年代バブルの臭いがぷんぷんするのが一般的な印象で、所謂「セイリング」を観客が大合唱するシーンが思い浮かぶのではないでしょうか。僕の中ではスバルレガシーの宣伝の姿が印象的でした。

正直80年代を象徴するような音楽は苦手なので敬遠してしまうのですが、ロッドのソロアルバムはトラッドな空気が漂いつつしっかりロックしていて、70年代中盤まではどれを聴いてもかっこいいです。

カントリー、スワンプの雰囲気をがっつり取り込んでいてガチャガチャしておりますが、溢れるパワーとテンションが放出されていてとってもロックしています。アイムセクシー以降は世間的にはロックスターですが、ロック側からは見放されたような印象があります。Facesとこの頃のロッドのテンションは誰にも負けません。是非遡って聴いてみて欲しいです。

ちなみに5はエルトンジョンのカバーです。牧歌的でいい曲です。

 

Sandy Denny

『The North Star Grassman And The Ravens(海と私のねじれたキャンドル)』

1.Late November(動画)

2.Blackwaterside

3.The Sea Captain

4.Down in the Flood

5.John the Gun

6.Next Time Around

7.The Optimist

8.Let’s Jump the Broomstick

9.Wretched Wilbur                                  10.The North Star Grassman and the Ravens

                                                                                11.Crazy Lady Blues

彼女は一般的にはフェアポート・コンヴェンションに在籍した女性ヴォーカリストで、レッドツェッペリンの「Ⅳ」に入っている「限りなき戦い」のコーラスをした事で知られています。 

脱退後のソロアルバム第一弾で、この美しいジャケットの印象を裏切らない内容であります。

着飾らない真っ直ぐな声で、寂しさを感じさせる楽曲を唄われると、そこはもう秋のスコットランド(行った事ありませんが)。肌寒さを感じさせるような歌声は癖になります。

この後のアルバム群はポピュラーな方面に近づいていくのですが、このアルバムの寂寥感は捨てがたい魅力です。

ちなみにプロデュースはフェアポートのリチャードトンプソン、この素敵なジャケはキーフの作です。

Darell Scott

Theatre of the Unheard」

 

1. East of Gary

2. Uncle Lloyd

3. Day After Day

4. 6 O'Clock in the Morning

5. Miracle of Living

6. Full Light

7. I Wanna Be Free

8. River Take Me (動画)

9. Alton Air

10. The Man Who Could Have Played Bass For Shanana

                                  11. After All

                                                                                           12. 10,000 Miles Away

 

音楽に限らず趣味趣向が年月と共に変わっていくのは自然の事であります。私も昔はあまり関心の無かった、シンガーソングライター関係や、カントリー、ブルーグラス方面にも手を伸ばすようになってきました。

日本にはあまり関連の無いジャンルなので、検索しても情報が出て来ないのが難点ですが、動画を見ながらいいバンドやユニットを探すのはとても楽しい作業です。

その中で今大好きなのがこのダレルスコットです。実は大物でして、ロバートプラントがトラディショナルな方面を追及する為に組んだバンドオブジョイのギターリストです。

とても優れたソングライターであり、弦楽器のマルチプレイヤーであり、渋い歌を聴かせるシンガーでもあります。

本国でもバンバン売れているようではありませんが、どの曲もいい曲ばかりでこんな人が半埋もれしている米国って広いなあとつくづく思います。

このアルバムは比較的ロックテイストが有って好きなアルバムです。この後はもっとSSW(シンガーソングライター)然として来るのですが、それはそれでまたかっこいいのです!

 

Elton John

「Elton John」

  1.   1. Your Song

     2. I Need You to Turn To

     3. Take Me to the Pilot(動画)

     4. No Shoe Strings on Louise

     5. First Episode at Hienton

     6. Sixty Years On

     7. Border Song

     8. Greatest Discovery

     9. Cage

    10. King Must Die

     

エルトンマニアとしてはもっとニッチな辺りを攻めていきたい所なのですが、どう考えても一生のうちで一番回数聴く事になると思われるこのアルバムを外す事は出来ませんでした。(今となってはユアソングは飛ばして聴きますが、名曲で有る事は明白であります)

捨て曲皆無且つ、好き嫌いはあるかもれませんが、ポールバックマスターの重厚なストリングスアレンジで感動的に仕上げられた名曲群はまさにエヴァーグリーン、聴く度に新鮮な気持ちになります。

ジャケット見るだけで曲が頭に再現されるので、もはや聴く必要無いのかもしれませんが、やはり手が伸びる回数が圧倒的に多いので、自分の精神的古巣と言えます。

英国的湿り気はこのアルバムがピークで、この後はだんだんとポップスターに変貌していくのですが、この頃のライブアルバム(11-17-70)だと若さ相応にパワフルなライブを展開していますので、そちらもお勧めです。

 

Frankie Miller

Once In A Blue Moon」

1. You Don't Need To Laugh (To Be Happy) 

2. I Can't Change It 

3. Candlelight Sonata In F' Major 

4. Ann Eliza Jane 

5. It's All Over 

6. In Noresistance 

7. After All (Live My Life) 

8. Just Like Tom Thumb's Blues 

9. Mail Box

10. I'm Ready 

ブルーアイドソウルの中で英国ではかなり人気が有ったらしいですが、日本ではさっぱりの認知度であります。しかしながらロッドスチュワートに引けを取らないハスキーボイスはとてもかっこいいです。

この後はアメリカ南部志向が進んでいきますが、このアルバムは当時流行のスワンプロック風味でざらついたラフな感触がとてもGood!

パブロックのブリンズリー・シュウォーツが全面参加しており、このどんちゃかした感じが何とも微笑ましく、世紀の名盤とは言えませんが何とも落ち着く作品であります。

彼は1994年に脳溢血で倒れ、その後5か月後に意識は取り戻したもののそれ以降はオリジナル作品としては発表していません。が、2006年に未発表のロングウエイホームというアルバムを出してそれもまたいい出来栄えでお勧めなのと、Frankie Miller Thats Who! the Complete ChrysalisというボックスセットでこのOnce In A Blue Moonから7枚目までがコンプリートされているボックスセットがとっても安価で出ているので超おすすめです。

Jethro Tull

Songs From the Wood」

 

1. Songs From The Wood  (動画)

2. Jack In The Green 

3. Cup Of Wonder 

4. Hunting Girl 

5. Ring Out Solstice Bells 

6. Velvet Green 

7. Whistler 

8. Pibroch (Cap In Hand) 

9. Fire At Midnight 

10. Beltane

 

言わずと知れたプログレッシブロックの雄ジェスロタルです。大分前に謎のヘヴィーメタル賞みたいな変なものを貰っていましたが、選考委員ジェスロタル聴いたことないのではないでしょうか。

さて、その彼らのアルバムの中でもダントツでアコースティック度が高いのがこのアルバムで、題名もさることながらこのジャケットではさぞやそうであると予感させますね。

全体的にはアコースティックな空気は漂っているものの、しっかりとロック的なアプローチも有り瑞々しい音になっていますので、ロックの耳で聞いても新鮮で、じっくり全体をなめまわすように聴いて頂きたい傑作です。

曲がコンパクトにまとまっているのと、メロディーが分かりやすい、彼ららしい坂を転げ落ちるような手ごたえのアプローチも有るので、実はジェスロタル初心者にもお勧めしやすいのが本作です。

ジェラルドの汚れなき世界やパッションプレイなどは、1枚丸々一曲と言えるような超大作なので初っ端に聴くと辛い可能性がありますのでご注意を。

Leon Russell

「And the Shelter People」

 

1.Stranger in a Strange Land
2.Of Thee I Sing
3.A Hard Rain's a-Gonna Fall
4.Crystal Closet Queen
5.Home Sweet Oklahoma
6.Alcatraz
7.The Ballad of Mad Dogs and Englishmen
8.It Takes a Lot to Laugh, It Takes a Train to Cry
9.She Smiles Like a River
                      10.Sweet Emily
                      11.Beware of Darkness

 

スワンプロックという言葉はご存じでしょうか?スワンプというのは「沼」という意味で、大枠ではアメリカ南部の音楽をベースにした泥臭いロックという解釈で間違っていないと思います。60年代のサイケデリックブームのふわふわした音楽から、どっしりと大地に根を下ろしたような音楽に憧れた所から始まった音楽で、クラプトンやジョージハリスンも自身の音楽に取り入れて一大ブームとなりました。今聞くと大衆から乖離している音楽に受け取りがちですが、当時は最新のムーブメントでした。

そんなスワンプロックの立役者であり大親分がこのレオンラッセルでした。色々な音源に参加する傍ら自身のキャリアでも名曲を次々に生み出しました。このアルバムは彼のセカンドアルバムで、名作と呼び声の高い1st、3stに挟まれて目立ちませんが、実際はこの作品がライブ作品を別にすれば一番の名作です。

1stのソングフォーユーや3stのマスカレードのような有名曲は入っていませんが、曲は粒ぞろいで、演奏や歌も暑苦しい位の熱を放出していてこれこそスワンプロックだと言わんばかりであります。

 

 

 

【ごあいさつ】

 

細々と埼玉で活動しております。

出不精ではありますが、呼ばれれば色々邪魔したいなとじわじわ思っておりますので、奇特な方いらっしゃいましたらお誘いのメールなどお願いします。

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